営業研修その25 ― ファックスの送受信

ファックスにもマナー

ファックス
営業マンならファックスの送信もスマートに行いたいものです。
電子メールの普及によってファックスで書類を送信する機会も減ってきましたが、ファックスの送信は、基本的なマナーですので、必要なときに困らないように送信方法を確認しておきます。
また、ファックスは、人の目に触れる性質を持っていますので、重要な書類をファックスで送ることは避けなければいけません。

送り状

ファックスを送信するときは、必ず一枚目に送り状をつけます。
送り状は、「送信票」「送付状」などと呼ばれることもありますが、どれも同じものです。
送り状を送るのは、誰に何枚送信したかを明らかにすることが目的ですから、送り状には送信日、送信先、発信元、件名、送信した枚数を記入しておきます。
会社によって書式があるでしょうから、基本的にはそれに従います。

通し番号

送信するときには、送信する用紙ごとに通し枚数を記入して、送信漏れを先方が確認できるようにします。

枚数

基本的に、送信する書類が大量になる場合はファックスでの送信を行いません。

送信後の確認

ファックスを送信したあとは、ちゃんと相手に届いているかを確認するために、送り先に電話を掛けて受信を確認してもらいます。

受信の場合

ファックスを受信する場合は、送るときと同じことを逆の立場で行えばよいので、送られてきたら枚数やプリントの状態を見て、きちんと受信できているかを確認します。

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営業研修その24 ― 書類作成

書類作成も仕事のうち

書類作成
営業マンはただ契約をとってくればいいというわけにはいきませんで、外回りから会社に戻ってきてからは書類仕事が待っています。
日報などの上司への報告書に加えて、顧客への提案書などなど作成しなければいけない書類はたくさんあります。
営業マンが書くビジネス文書に関して特別の様式があるわけではありませんし、会社ごとに基本的な書式、書き方というものがありますから、書類は会社の方針に従った書き方をすることになります。
ですので、ここでは、ごくごく基本的な書き方について触れるにとどめておきます。

社内向け文書

上司への報告書など、社内向けの文書に関しては、基本的に事実関係さえ明らかにしておけばよいので、簡潔な表現を心がけます。
苦労して契約を勝ち取った案件の報告だったりすると、その苦労まで書いておきたくなりますが、そこは我慢してあくまでも要旨だけを記述します。

社外向け文書

営業にとっての社外向け文書の中心は取引先への書類でしょうから、細心の注意を払って作成します。
きちんと時候のあいさつから入ります。
社内向けと同様に、簡潔に読みやすい文章を心がけますし、敬語の使用が基本となります。
また、会社名なら後ろに「御中」、個人名なら「様」、宛先が複数なら「各位」をつけます。
細かい点ですが見落とさないようにします。

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営業研修その14 ― お見送り

お客様がお帰りに

会社に訪問してきたお客様は、最終的にはお帰りになります。
お見送りまでがお客様へのおもてなしだと思って、最後まで気を抜かずに応対をやり遂げましょう。
基本的には、日ごろ営業マンとして、自分がされているような応対を、今度は自分が行うだけのことですので、余り難しく考える必要はありません。

退室

お帰りになるお客様を見送るのは、お客様に対応したものです。
したがって、商談や打ち合わせが終わったら、そのままお見送りをすることになります。
退室するお客様のためにドアを開けますが、室内側に引いてあけるドアの場合、ドアを開けてからお客様を退室させます。
反対に押してあけるドアの場合、自分が先に部屋を出て、そのままお客様が退室するまでドアをおさえておきます。

どこまで

玄関
お見送りするのは、お客様がエレベーターに乗るまでか、玄関までです。
エレベーターまでの場合は、お客様がエレベーターに乗ってから、ドアが閉まるまでとなります。
乗り込んだお客様がこちら(ドア側)を向いたらお辞儀をします。
そのままドアが閉まるまでお辞儀を続けます。
ドアが閉まる前に後ろを向いて立ち去るようなことだけは避けなければいけません。
玄関までお見送りする場合は、もちろん自分がドアを開けます。
そして、自分も外に出て、そこでお客様にお辞儀をしてお別れのあいさつをします。
立ち去っていくお客様の姿が見えなくなるまで、玄関の前に待機します。
営業マンである自分を訪問してくれたお客様なので、最後の最後まで気を抜かずに応対をして、こちらの心象を可能な限りよくしておきます。

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営業研修その11 ― 片付け

資料の山

机
営業マンとして営業をがんばっていれば、机の上が、プレゼン用の資料やマニュアル、顧客の情報などの資料で一杯になっていくものです。
机の上が一杯になった状態を放置していれば、いずれ資料であふれ出してしまって、必要な資料がすぐに見つからなくなってしまいますし、いつの間にか紛失していたりします。
日々の業務に追われて机を片付ける時間がないということがほとんどでしょう。
また、日中は外回りの営業で、ほとんど机に向かう時間がないから気にならない、という人もいるでしょう。

あとから参照できるように

しかし、なぜ机の上(に限らずカバンの中も同じですが)を片付けなければいけないのか。
それは、必要なときに必要な資料をすばやく取り出すことができるようにするためです。
必要になってから、あの資料はどこいったかな?と探し始めるようではいけません。
確かに机の上に置いたり引き出しの中に入れたりしたのかもしれませんが、必要になってから探し始めて半日経ってようやく見つかった、ということがいかに時間の浪費であるかを考えれば、どこに何があるかを常に把握できるように常日頃から身の回りを整頓しておきます。
資料を整理するときのポイントは、用途や目的ごとに分類することです。
たとえば、自社のカタログやプレゼン資料などを一つにまとめたり、顧客の資料を一つにまとめたりするだけで、あとから探す手間を減らすことができます。
最初のうちは大きく分類して、なれてきたり、それでは不自由を感じるようになってから、さらに細かい分類を行います。
最初から細かく分類しようとすると、分類の作業だけで一日が終わります。

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