営業研修その10 ― ホウレンソウ(報告 連絡 相談)

ホウレンソウ

ビジネスで必要とされるものに「ホウレンソウ」があります。
これは営業に関しても同じだといわれています。
ホウレンソウというのは「報・連・相」、すなわち「報告・連絡・相談」のことです。
仕事をする上では、自分の仕事の経過に関して、報告・連絡して、問題があれば相談しなければいけないといわれています。
報告というのは、仕事の経過や結果に関して、上司に知らせることで、情報の流れとしては、部下から上司へと上がっていきます。
連絡というのは、新しい情報や事実を知らせることで、関係者全員で共有することが目的です。
相談は、判断に迷う事柄に直面したときに、上司などの判断を仰ぐことです。
連絡

ホウレンソウもほどほどに

上記のホウレンソウは営業に関しても重要なものではありますが、上司が営業マンの動きのすべてを逐一把握しないと気がすまないような場合は、ホウレンソウに時間や労力をとられてしまって、ちっとも仕事が進まないということもありがちな話です。
部下の営業マンからすれば、上司から事細かに報告することを求められているということは、それだけ自分のことを信用していない証拠だと受け止めてしまいます。
外回りのために会社を飛び出した営業マンが一日何をしているか分からないのは、確かに不安ではありますが、報告のために、本来の営業の時間が削られてしまうというのでは本末転倒となってしまいます。
すべて報告するか、まったく報告しないかという中間に程よいバランスがあるのでしょうが、その按配はなかなか難しい問題です。

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営業研修その9 ― 上司との関係

誰からも信頼される

営業の仕事は人から信頼されることに尽きます。
商品やサービスを売るのが営業ですから、信頼を得るのはお客様からというのが中心です。
中心というのは、その「周辺」があるからで、周辺というのは営業マン自身が所属する会社の中にいる人間です。
すなわち、上司や同僚に対しても信頼される存在になる必要があるということになります。
会社の人間関係がうまくいかないと、結局は仕事自体もうまくいきませんから、この問題はおろそかにすることはできません。

上司との関係

上司
考えようによっては、営業先のお客様よりも手ごわいのが上司です。
営業成績が上がらないときには、お客様よりも上司に対して頭を下げる回数が増えた、などということが起こりえます。
したがって、日ごろから上司との信頼関係を築いておいて、いざというときの被害の拡大を回避します。
上司から信頼される一番の方法は、営業成績を上げることですが、社内でできる心がけを積み重ねていきましょう。
まずは、積極的に仕事をしているというアピールをします。
回りからがんばっているという風に見えるだけで、上司の印象はアップします。
そして、上司からのお誘いには極力応えます。
酒席では、自分はなるべくお酒は飲まずにひたすら聞き役に徹します。
ここで、日ごろ培った営業スキルを生かします。
そのようにして、上司の信頼を勝ち得るために駆使したスキルを、実際の営業の場面で活用することができるようになれば、今後の営業人生はばら色です。

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営業研修その8 ― 同僚との関係

周りは敵だらけ

営業というのは要するに、お客様にモノを売る商売なのですから、常に意識にあるのは、いかにして自分を売り込んでお客様に信頼してもらえるかについてです。
しかし、営業マンとて会社に所属しているのですから、一日の外回りを終えて会社に戻れば、そこには同じ会社に所属する人間がいるわけです。
同じく営業を担当している同僚であれば、仲間でもあるわけですし、上司であれば常に部下の業績に目を光らせているわけですから、考えようによってはお客様よりも難敵であるわけです。
したがって、営業マンは、お客様だけでなく、職場の人間に対しても人間関係を築いていかなければいけないことになります。
人間関係

同僚との関係

職場の同僚との関係を良好なものに保つことができるなら、情報の共有など、いざというときの助け合いをすることができるかもしれません。
相手も人間ですから、仲良くしているのはこちらの案件を掠め取ろうという魂胆かもしれませんし、営業の担当エリアが違うから利害が衝突しないため、気安く付き合っている、という場合までありえます。
とはいえ、お互いに数字に追われる身ですから、助け合うに越したことはありません。
そのためには、常に節度を保った関係を築きます。
たとえば、日々のあいさつは、毎日顔を合わせるから面倒だとは思わずに、必ず行うようにします。
次第にあいさつだけの関係になっていきますが、こちらから適宜話しかける、などして信頼関係を培っていきましょう。

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